ボルドー愛好家が集うボルドーワインの祝宴
ヴェルサイユ宮殿でのガラディナー
ボルドーワイン騎士団「コマンデュリー・デュ・ボンタン」とは
フランス・ボルドーを代表する銘醸地、メドック、グラーヴ、ソーテルヌ、バルサック。
これらの偉大な産地で生まれるワインの価値を守り、世界に広めるために活動しているのが、Commanderie du Bontemps(コマンデュリー・デュ・ボンタン)、通称「ボルドーワイン騎士団」です。
ボンタンは、ワイン生産者に限らず、流通、販売、教育、文化発信など、さまざまな形でボルドーワインの発展に貢献してきた人物に名誉称号を授与し、その功績を称える格式高い団体として知られています。
世界各地で式典やガラディナーを開催しており、ワイン業界においては特別な存在感を放つ組織です。
当店ボルドー事務所長・青野も、ボンタンの名誉ある称号を授与されています!
ヴェルサイユ宮殿でのガラディナーにご招待
そんなボンタン主催のガラディナーのひとつとして、この年、会場に選ばれたのが ヴェルサイユ宮殿。
世界遺産として名高いこの場所で、ボルドーワインを祝う晩餐会が開かれるという、まさに夢のようなイベント!
今回はご縁をいただき、当店のフランス在住スタッフ2名がこの特別なディナーにご招待されることになりました。
静寂に包まれた夜の宮殿
ディナーに先駆けたカクテルタイムの開始時刻は、一般の見学客の方が返られた後。
静かな闇夜に美しくライトアップされたヴェルサイユ宮殿には、思わずうっとりしてしまいました・・・!
普段は閉じている正門で招待状を見せ、中に入ると、すぐに厳重なセキュリティーチェックが。
階段を上がると、「鏡の間」「ヘラクレスの間」「王妃の寝室」など、通常は多くの観光客で賑わう空間が、この夜は招待客だけのために開放されており、その贅沢さに思わず息を呑みました。
ゲストの心に刻まれた至福の時間
※Commanderie du Bontemps公式サイトより
カクテルタイムが行われた「祭典の間」では、早くもソーテルヌの格付けシャトーをはじめとするボルドーワインが振る舞われ、会場は一気に華やぎます。
やがてディナー会場である「戦争の回廊」へ。
フランス史に残る数々の戦いを描いた巨大な油絵が並ぶ壮麗な空間に、フランス人ゲストでさえ写真を撮る手が止まらないほどでした。
この夜に供されたワインは、ボンタンの厳格な選定と徹底したコンディションチェックを経たもの。
コースに合わせて、合計4本が用意されました。
新しいワインがサーブされるたびに、荘厳な音楽が流れ、会場中の視線が一斉に集まります。
中でも印象的だったのが、各テーブルに2本ずつ供されたシャトー・マルゴー 1986年。
ボンタンが特別なイベントのために保有するストックとはいえ、このヴィンテージをこの規模で味わえる機会は極めて稀です。
プロたちが選んだ、この夜最高の一杯
とはいえ、この夜もっとも評価が高かったワインは別にありました。
同じテーブルを囲んだワインのプロフェッショナルたちが
ほぼ満場一致で選んだのは、シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン 2012年。
決して派手な知名度を誇るシャトーではありませんが、この夜はまさに飲み頃のピーク。
全体のバランス、熟成の完成度、料理との調和、そのすべてが突出しており、名だたるシャトーを抑えて最も印象に残る一本となりました。
忘れがたい体験を、次の一本へ
※Commanderie du Bontemps公式サイトより
煌びやかな空間、歴史と芸術に囲まれた食事、そして偉大なボルドーワイン。
夢のような時間はあっという間に過ぎ、心もお腹も満たされたまま、宮殿を後にしました。
この特別な体験は、単なる思い出にとどまらず、「なぜ私たちはボルドーワインを届け続けるのか」
その原点を改めて思い出させてくれる一夜でもありました。
これからも、現地で得た経験と確かな目利きをもとに、ボルドーワインの魅力を、一本一本に込めてお届けしてまいります。