旬のフランス便り

第75回目 世界一高価なワイン、ロマネ・コンティ

世界一高価なワイン、ロマネ・コンティ

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)社が生み出した、世界最高峰のワイン「ロマネ・コンティ」。ワインを飲まないという方でも、きっと一度は耳にしたことのある、世界で最も有名なワインのひとつでもあります。

しかしその畑はわずか「1. 8ヘクタール」しかないということをご存知でしたか?ボルドーや、ブルゴーニュの畑と比べても、これほど限られた区画で、世界中から求められるワインを生み出している生産者はありません。さらにDRC社では、ワインの品質を高めるために、その限られた区画の中で徹底的な収穫制限を行っているのです。

収穫を終えたロマネ・コンティの畑を訪れてみると、枝にはまだたくさんの実が残されています。収穫はもちろん、すべて手摘みで行われていますが、木の上の方についているブドウや、少しでも傷がついているブドウ、成長が遅れているブドウは摘まずにそのまま残したり、地面に落としたりしてしまうのです。素人目には十分に完熟した房のように見えるブドウも多く、ワイン1本あたりの金額を想像すると非常にもったいないように思われますが、これほどまでの努力を重ねてこそ、世界中の人々を感動させるワインを生み出すことができるのでしょう。
世界一高価なワイン、ロマネ・コンティ

結果、生産されるワインは年間平均「6, 000本程度」と非常に限られたものになります。それを全世界のワイン愛好家達がこぞって買い求めるため、1本あたりの価格は高騰します。近年ではアジアの国々にも根強いファンが増えてきており、フランス国内でも探し出すのが難しくなってきているのが現状です。
あまりに高額で希少な存在であるため、“飲むより語られることの方が多いワイン”とも呼ばれるほど。それでもなお、その品質の高さに惚れ込んだ世界中の大富豪やセレブ達を魅了し続ける、唯一無二の存在です。