旬のフランス便り

第69回目 フランスの冬を温かく照らす暖炉の火

フランスの冬を温かく照らす暖炉の火

忙しかった一日の終わり。好みの飲み物やお気に入りの本を傍らに、ゆらゆらと煌めく炎の前でゆっくりと寛ぐ。映画のワンシーンのような憧れの光景が、フランスの田舎では今でも日常的に見られます。首都パリでは環境対策のため使用に制限がされてしまいましたが、少し郊外に行くと多くの家に本格的な暖炉が備わっており、付近の大型スーパーでは薪や燃料が簡単に手に入ります。ワイン生産者の中には畑で選定したブドウの木を乾燥させて暖炉に使うという方も少なくありません。

フランスの冬を温かく照らす暖炉の火

長く寒さの厳しいフランスの冬に、家全体を温めてくれる暖炉はとても心強い存在。アペリティフや夕食後のリラックスタイムには暖炉を囲んで家族が集まり、おしゃべりを楽しんだりゲームをしたり、一緒に過ごす時間が自然と増えていくようです。暖房としての機能だけではなく、おやつに焼き栗を作ったり、暖炉で使えるココット鍋などを用いてお料理を楽しむことも。12月になると暖炉の周りにクリスマスのデコレーションを施す家庭も多く、より一層華やかな印象になります。暖炉の火が近い場所にクリスマスツリーを置いておけば、モミの木特有の優しい香りがふんわりと家の中に広がります。