旬のフランス便り

第60回目 La Meilleure Baguette (最高に美味しいフランスパン)

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フランス人の魂、と言っても過言ではないほど、偉大な存在であるフランスパン。フランス語ではBaguetteバゲットと言い、毎日焼きたての新鮮なBaguetteバゲットを手に入れるためパン屋に通うという人も少なくありません。新型コロナウイルスの影響で商店や娯楽施設が一斉に閉まる中、パン屋は引き続き営業を認められるという特例(ワイン専門店は閉鎖を余儀なくされたのに、です!)が出るほど、フランスの人々にとっては生活に必要不可欠な食材なのです。



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そのため、ひとつの街に何軒も、何十軒もパン屋があふれるフランスという国。その数、全土で実に3万軒弱を数えるほど!とくに人口の多い都市部では、ひとつの通りに何軒もパン屋が並ぶという光景も珍しくありませんが、多くのフランス人がお気に入りの行きつけの店を決めています。



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首都パリでは毎年春に各店舗から最もオーソドックスなBaguette Traditionバゲット トラディションを出品し、その味を競うコンクールも開催されています。審査は“焼き加減”、“味”、“歯ごたえ”、“外観”、“匂い”といった、ワインにも負けない厳格な基準を基に行われ、1位の栄誉に輝いたパン屋は、翌年までの1年間、フランス大統領府エリゼ宮にBaguetteバゲットを納める権利を手にすることになります。近年はコロナの影響で開催が危ぶまれていましたが、パリ17区にお店を構える弱冠26歳の新進気鋭Boulangerブーランジェ(パン職人)が最高賞の座を射止めました。マクロン大統領と同じパンが食べられるとあって、これからお店は大繁盛間違いなしですね。どれほど美味しいBaguetteバゲットなのか、になる方は是非、フランスを訪れた際に食べに行ってみてください!



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コンクールでは1位以下、第10位まで店名と住所が発表されます。映えある10位以内に入賞した店舗は、ショーウィンドーに掲げられた受賞マークを目印に見つけることが出来ます。とはいえ、コンクールに出品されているBaguetteバゲットは全体のごく一部。意外と受賞マーク付きのお店より、隣の無名のパン屋に行列ができていたりします。列に並ぶのは嫌いでも、美味しいBaguetteバゲットのためなら厭わないフランス人が多い(というのは、在住スタッフの感覚ですが...)ことを考えると、行列店のBaguetteバゲットも要チェックかもしれません。どちらか迷った時は""Une demie-baguette, s'il vous plaît(ユヌ・ドゥミ・バゲット・シル・ヴ・プレ(バゲット半分ください) !"といって半分ずつ購入し、両方食べ比べるのもアリです!