第58回目 食卓に冬らしさを届けてくれる Endive
長く厳しい寒さが続くフランスの冬。季節ごとにシーズンの食材が豊富に揃うマルシェでも、この時期は手に入る野菜や果物の種類がぐっと減り、その埋め合わせをするようにブドウやライチなど南国から輸入されてきた食材が並びます。
そんな中、食卓にフランスの冬らしさを運んできてくれるのが、この時期に旬を迎えるEndive。日本語ではチコリとも呼ばれる小ぶりの野菜で、手のひらサイズの白菜のような外観をしています。太陽の光を当てずに育てられ、雪のように真っ白でつややかな葉が幾層にも重なり、ふっくらと丸みを帯びたフォルム。一見クセがなく甘みがありそうに見えますが、味わいには穏やかな苦味があり、大人のお酒のお供にも最適です。

生のままサラダとして食べると、シャキシャキとした歯ごたえが楽しく、独特のほろ苦い風味が最も感じられます。この苦さが得意ではないという方は火を通してみてください。冬の定番は丸ごとアンディーヴにハムを巻きつけ、ベシャメルソースとチーズをたっぷりかけたグラタン。ポトフに入れてトロトロに煮込んでも絶品です。刻んで豚肉やエビなどと中華風炒めにしたり、和風鍋の具にしても美味しいですよ。
マルシェに行けば好きな個数だけ選んで購入できますが、時間のないときはスーパーで袋詰めされたものも簡単に手に入ります。もしどこかで見かけたら、一度味わってみてください。