第57回目 フランスのクリスマスに欠かせないCrèche de Noël
クリスマスツリーやリースと同様、フランスでクリスマスの飾りとして欠かせないのが、Crèche de Noël。
親指ほどの小さなサイズで作られたSanton人形を並べ、イエス誕生に始まるキリスト教のストーリーを再現した展示のことで、クリスマスが近づくとフランス各地の駅や市役所、協会、ホテルなどにそれぞれ特色あふれるCrècheがクリスマスツリーなどと一緒に飾られるようになります。
元々は宗教弾圧が続いていた頃にカトリックの人々が家で隠れてお祈りするために作られたのだそう。今では宗教に関係なく、家庭でも気軽に並べてクリスマスを華やかに彩るデコレーションのひとつとして楽しむ風習が広がっています。
現在に至るまで手作りで焼付や彩色を行う工房がいくつも残っており、クリスマスマーケットではSanton人形だけを扱う専門店も軒を連ねます。モチーフとなるのはイエス・キリストや聖母マリア、天使たちなどクリスマスにお馴染みの登場人物の他、行商人や農場で働く人々、動物たちや家具、食べ物を象ったものなどさまざま。
一から手作りする昔ながらの工房が手掛けるSanton人形は、それぞれ職人の個性が表れた雰囲気あふれるシリーズで展開されており、同じモチーフの人形でもひとつひとつ表情や色合いが違うのでお気に入りを探しているとつい没頭してしまいます。
ひとつの工房のもので統一感を出したり、敢えて異なるショップから選んできた人形を混ぜたり...自分でコレクションし始めると他で展示されているCrècheもより隅々まで見るようになってしまったり。
奥深い楽しみが味わえるSanton人形、もし日本でも見つかりましたら是非、手にとってみてください。