イタリア最高峰のDOCG格付け「アマローネ」
世界中のワインラヴァーを魅了する、イタリア最高級赤ワイン「アマローネ」。ヴェネト州ヴェローナ地区で造られ、かつては王侯貴族しか口にできなかったとも言われる、特別なワインです。アパッシメントと呼ばれるブドウの陰干しを行い、最低24ヵ月の樽熟成と6ヵ月以上の瓶内熟成を経てリリースされる、イタリア最高峰のDOCG格付けワインです。
アパッシメントでは、収穫したブドウを乾燥庫に運び、風が通るように並べて、約100〜120日かけてじっくりと乾燥させます。ブドウに傷みやカビが生じないよう状態を見守り、温度や湿度にも気を配る、手間のかかる工程です。水分が抜けて実が小さくなるにつれ、果実の風味や糖分、ポリフェノールは凝縮。得られるワインの量は少なくなりますが、その分、深みのある香りと豊かな味わいが生まれます。
陰干ししたブドウをゆっくりと発酵させることで、甘美な香りを持ちながらも、味わいは辛口に。凝縮した果実味に複雑な香りが重なる、アマローネならではの妖艶な魅力が生まれるのです。
中でもテッツァが手掛けるアマローネは、低温と湿度を管理した乾燥庫で陰干ししたブドウを使用。さらに48ヵ月の熟成を経て、チェリージャムやバニラ、リコリス、タバコを思わせる香りと、重厚でやわらかな味わいに仕上がっています。
アマローネの芳香を受け継いだ伝統ワイン「リパッソ」
一方、リパッソは、ヴァルポリチェッラのワインをアマローネの醸造後に残るブドウの搾りかすとともに再発酵させて造ります。アマローネの余韻をまとわせるような、この土地ならではの製法です。
再発酵によって、もとのワインが持つ果実味に、アマローネ由来の豊かな風味と奥行きが加わります。その凝縮感を感じさせながらも、黒い果実の香りや程よいスパイス感、やわらかな口当たりが調和した、リパッソならではの味わいに仕上がります。
今回ご紹介するテッツァ・リパッソ・ヴァルパンテナは、石灰質の土壌で育ったコルヴィーナとロンディネッラを使用した土地の個性を感じる赤ワイン。ブラックベリーやカシスの濃密な果実香に、スミレ、黒コショウ、バルサミックを思わせる香りが重なります。さらに24ヵ月の熟成を経て、豊かな風味とやわらかな口当たり、程よいタンニンを備えた1本に仕上がっています。
同じ造り手だからこそ面白い。2つの濃厚赤を飲み比べ
テッツァがヴァルパンテナで育てた、同じコルヴィーナとロンディネッラから生まれた2本。それでも、グラスに注ぐと香りも味わいも異なります。
まずはリパッソから。ブラックベリーやカシスの果実味に、黒コショウを思わせる香りが重なり、やわらかな口当たりが広がります。続いてアマローネを味わえば、チェリージャムやバニラを思わせる甘美な香りと、より重厚な味わいへ。
どちらもワイン評論家ジェームズ・サックリング氏から92点を獲得した高評価の1本。アマローネの風味を受け継ぐリパッソと、陰干しブドウから造られるアマローネ。共通する豊かさを感じながら、製法が生む違いをじっくりお楽しみください。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ【2020】(750ml)

イタリア/アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG
品種:コルヴィナ、ロンディネッラ(比率非公開)
深みのあるルビー色の外観。ラズベリー、カシス、チェリージャムの濃厚なアロマが広がり、バニラやリコリス、タバコを思わせる複雑なヒントが幾重にも重なります。口当たりはまろやかで、力強いタンニンもよく溶け込み、余韻も長く続きます。グリルした煮込みの肉料理や、熟成チーズとも相性抜群です。
“ココナッツ、熟した赤いチェリー、バニラ、チョコレートの香りが広がる、モダンなスタイルのアマローネ。フルボディで、ベルベットのようになめらかなタンニン、しなやかな果実味、引き締まったバランスのよい酸が感じられます。豊かでありながら調和の取れた味わい。今飲んでも、熟成させても楽しめます。”
『Tuesday, Apr 01, 2025 James Suckling より抜粋訳』
テッツァ・リパッソ・ヴァルパンテナ【2021】(750ml)

イタリア/ヴァルポリチェッラ・リパッソDOC
品種:コルヴィナ、ロンディネッラ(比率非公開)
濃厚なルビー色の外観。ブラックベリーやカシス、プラムの凝縮感ある果実アロマに、スミレや黒胡椒、バルサミコ、チョコレートなど複雑かつ甘美なアロマが広がります。柔らかく温かみのある口当たりに、心地よいタンニンが調和し、余韻にはスパイスが織りなす深みが広がります。熟成サラミやグリルした肉料理などと良く合います。
“豊かな果実味に、チョコレート、ハイビスカス、松ぼっくりを思わせるニュアンスが感じられる、非常に優れたヴァルポリチェッラ。口に含むとジューシーで心地よい甘酸っぱさが広がり、しっかりとしたタンニンと長い余韻が続きます。有機栽培のブドウから造られています。今も十分に豊かな果実味を楽しめますが、しばらく寝かせて味わいの変化を待つ楽しみもあります。”
『Wednesday, Nov 20, 2024 James Suckling より抜粋訳』